京都にはたくさんのお寺があります。
折角なら年越しの除夜の鐘を撞きに行きたいと思い、昨年私は夫と供に京都市の外れ山科区にある毘沙門堂を訪れました。
photo by Kyoto-Picture
この毘沙門堂は紅葉の季節には府内だけでなく遠方の人もわざわざやって来る程美しいのです。
そんな毘沙門堂では大晦日に自分で鐘が撞けるのです。
時間は23時という遅い時間にも関わらず、毘沙門堂に近づくにつれてどんどん人が多くなります。
出発前は出かけるのが早すぎたかなとも思いましたが、年内に鐘を撞けなければ除夜の鐘の意味が無いと思い込んでいる私には結果としては丁度いい時間でした。
境内に入ると火が焚かれており、底冷えの京都の冬に少し暖かさを加えてくれていました。
30人位が並んでいる列の最後尾に並び、鐘を撞ける時間まで待ちました。
23時40分位になると住職さんが鐘撞き堂の前にいらっしゃって、お経を読まれているようでした。私は遠かったのではっきりとは見えなかったのですが、恐らくそうだと思います。
そして鐘撞きが始まり、少しずつ列が進みます。
自分たちの番になり驚いたのですが、ここの鐘は直接鐘を撞くのではなく、お堂の下に入って紐を下に引いて鐘を鳴らすという変わったものでした。
貴重な体験だなと思っていると、係りの人からみかんをいただきました。
これは有難いみかんですね、特別な感じがします。
そして先ほどの焚き火の横では甘酒も振舞われていました。
冷え切った体にはこれも有難いものでした。
そして皆で年越しをして帰宅しました。
寒いのですが、部屋で篭っているのは勿体無いくらい楽しい体験が出来ました。
駐車場が近くに無く車では行けないのでタクシーを使う事をお勧めします。
所在地
京都府京都市山科区安朱稲荷山町18